住職のご紹介
住職
馬場 晃岳
日蓮宗遠寿院大荒行堂副伝帥
日蓮宗大荒行七百日成満伝帥相承
日蓮宗九識霊断法一級相伝
私の家は長崎県雲仙市小浜町のお寺でもなく、父は公務員で3人兄弟の長男として生まれたのですが、高校卒業と同時に不思議な仏縁によって出家することを決意しました。東京都杉並区にある堀ノ内妙法寺にて修養しながら大学に通うと云う僧侶としての生活が始まったのです。
見るもの聞くもの初めてのことばかりで世間とは違う世界に戸惑うことばかりでした。途中で何度かもうやめようと思ったこともありました。しかし、せっかく出家したのだから形あるもの中に入るよりも自分自身の努力でいろんな人たちとのふれあいの中で新しいものを作り上げようと決心したのです。
そこで長崎に帰り布教の第一歩として行ったのが長崎県雲仙普賢岳での1週間の山籠りでした。その後もある時は3週間の山籠り、お滝の修行に1週間、そして日蓮宗大荒行堂の百日間の修行を積み重ねてきました。
まず私自身の心を修養することによって、1人でも多くの人に何かを与え、生きる喜び、生きる希望に目覚めてもらえたらと思います。生きている人ばかりではなく死せる人も魂は生きているのですから同じことです。どれほど出来るか分かりませんが1人でも多くの人に少しでも世の中のためにお役に立てればいいなと思っています。
副住職
馬場 晃星
私は東京生まれの東京育ちで裕福な家庭でもなかったのですが不思議と私の周囲には私を助けてくれる人がいてお料理も洗濯もしたことはあまりありませんでした。そして小さい頃から病院とお寺が嫌いでとても臆病なのでした。
ところが主人と出会い初めてそのお経を聞いた時に悲しくもないのに涙がスーっと流れ落ちたのです。それから一年後には長崎に来て結婚していました。長崎に来てお友達もなく、同じ日本なのに長崎の方言が分からず、まるで長崎は海外にいる想いでした。頼みの主人もお寺を建てることに一生懸命でただ子供だけが心の支えでした。
しかし、長崎に来て10年経った頃、初めて心の中から「私は長崎に来るべき人だったんだ。」、「お寺に嫁ぐ人だったんだ」と感じたのです。今もまだお寺の奥さんとして不十分な私ですけれど、1人で悩んでいる人、1人ぽっちで淋しい人、どんどん自分を追い込んで苦しんでいる人、私で良かったら勇気を出して話してみて。私にはあなたの話を聞くことしかできないかもしれないけど、少しは心が軽くなるかもよ。